100周年記念ポスター制作秘話

100周年記念ポスター制作秘話

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創業100周年を記念して、業務部門別に作製したポスター。数年を経た今も尚、お客様からお褒めの言葉をいただきます。今となれば、「なかなかおもしろいことやったよね」と社内でも肯定的な声が聞こえますが、この企画を立ち上げた時の社内の抵抗たるや、まさに半端ありませんでした。

そもそもは、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町の応援企画として2014年に開催された、「女川ポスター展」で目にした数々のユニークなポスターが原点です。100周年記念事業を検討している際に、偶然このポスター展のことを知り、シャレがきいたこれらのポスターを参考に、当社でも事業部ごとにちょっとひねりのある楽しいポスターを作れたらいいな、と思ったのです。

事業部に自らスローガンを考えてもらうよう要請するのと同時に、ユニークでキャッチーなものにするにはどうしたらよいかを、旧知のプロデューサとディスカッションしました。そこでプロデューサから、思いもしないキーワードが提示されたのです。

「サプールでいこう」

ポスターの企画を検討しているちょうどその当時、世界最貧国の一国といわれるアフリカ・コンゴ共和国の、おしゃれを楽しむ紳士集団「サプール」が巷で話題になっていました。内戦の絶えないコンゴで、武器を持たずにファッションで平和を願う、とても紳士的かつユニークな活動スタイルに注目が集まっていました。

「カッコイイ」方向性もあり! 特に、工場でものづくりに没頭する現場の社員の職人気質を、かっこよく表現する方法を模索していた時でもありましたので、話題性への期待も込めて、サプールスタイルでいこうと決めました。しかし、社員への説得が大変でした。

「なぜそんなことをしなければならないのか?」
「一日工場を止めてまで撮影する意味があるのか?」
「ポスターが100周年の記念になるのか?」

ネガティブな反応に対して一人ひとり説得して回りました。最終的には全員の協力の元に撮影当日を迎え、多くのスタッフのご協力により、早朝より怒涛の撮影をこなしました。

まず最初に全員の集合写真、その後、部門ごとにスタイリング写真を撮影していきました。
自前の服、スタイリストさんが用意してくださった服、小物など、誰が何を身に着けるかで大盛り上がり!
載せ上手なカメラマンさん、プロデューサさんの力で、社員もすっかりその気になって撮影に臨んで出来上がったのが、あのポスターだったのです。

ポスターは最初、地元の富士ニュースに、何のメッセージもいれず部門別の白黒画像で連日掲載し、
最後に100周年とわかる全社員のポスター画像を掲載しました。
社内はもちろん、100周年記念式典や100周年記念史、HPでも披露しました。

目にしてくださった方々からは、
「面白いことをやるね」
「完成度が高い」
「この真ん中の女性は会長さん?(実は長年当社の清掃係を務めてくださっている方)」など、
たくさんのお声を寄せていただきました。
当社の生き生きとした社風が、このポスターで伝わっていたら幸いです。

代表取締役 和久田惠子

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