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NC課 長谷川

NC課 長谷川

NC課の長谷川です。ダイワMTに入社し、今年(2014年)で勤続25年となりました。
NC一筋で、現在はNC課の課長を務めています。NCとはNumerical Control Machining、つまり数値制御(NC)による機械での加工作業を指します。お客様がイメージするものを、弊社でいえばDDCでデザインデータ化し、CADで設計し加工用形状データ化されたものを元に、NC課では加工のためのデータを作り、フォルムを造形して、仕上げ部門に渡すところまでを担います。樹脂、鉄、アルミ、CFRP、ポリウレタンなど、さまざまな素材に対応しています。

ワンオフのモノづくりに魅せられて

子どもの頃からプラモデルが大好きで、車やバイクにも興味がありました。塗装やパテ埋め、ジオラマの制作などが得意で、就職もやはりモノづくりに関われる会社へ、と思っていました。とはいっても、流れ作業で日々同じことを繰り返し量産していく仕事は、性に合わないことが分かっていましたので、一つひとつ、毎回違うものをワンオフで形作っていくダイワ・エム・ティのNC加工の仕事は、自分にとても合っていました。 3Dデータで表現されていたものが、自分の目の前でフォルム化していく様は、非常に面白くやりがいがあります。

“イメージできる形”があるものすべてを成形できる醍醐味

モノづくりの一番の肝は、頭の中にあるイメージ、アイディアをどう形に表出するかですが、イメージできる形のあるものだったら何でもフォルム化できるのが、ダイワ・エム・ティの大きな特徴です。
当社はデザインデータの作成からCADデータ、NC加工、仕上げまでの一連の成形工程を、一貫して一社で行うことができます。不可能と思われていた成形を実現してお客様に喜んでいただける瞬間は、最高に嬉しいです。

プレッシャーこそが成長の糧

こうしたポジションにあるため、一番神経を使うのが工程管理です。最初に「形を作り上げる」部門ですので、一つでも滞れば全体の工程に影響が出ます。現在4台の機械をフル稼働させ、毎日多くの種類のNC加工を手掛けていますが、一つの加工が終わったらマシンを空けることなくすぐに次のプロジェクトに着手できるよう、先手先手の計画でパズルを組み合わせるように工番を組みます。
量産するものではなく、世の中でたった一つのものを成形する、それも毎日違う製品の最初の一歩を形作る仕事です。常に次のプロジェクトがスタンバイするプレッシャーの中で、いかに今までの経験を応用して効率良く加工していくか、日々勉強の連続です。

モーターショー出品の8輪の電気自動車「エリーカ」

想い出深いプロジェクトは、2003年慶應義塾大学が開発した8輪の電気自動車「エリーカ」1分の1モックアップモデルの作製です。これはモーターショーに出展されたのですが、オーダーから納期までの制作時間が非常にタイトで、通常の仕事もある中、自分の業務を超えて昼夜を問わずに社員が一丸となって取り組んだ大仕事でした。ここでもプレッシャーの中で、とても多くのことを学びました。

製品デビュー前の最初の一歩に関われる喜び

一番のやりがいを感じるのは、なんといっても製品化される前の一番最初のところに携わっていること。これはダイナミックな体験です。「今」、形として生み出されたばかりのものが、一年、二年たったら、実際に商品として世の中に売り出されます。その商品を見て、ここが難しかった、ここはすごく工夫をした、など、一般の人とは違う視点で見るのも面白いです。今、NC課のメンバーは自分も含めて5名います。4台のマシンもメンバーのコンディションもベストな状態を保ちながら、100%のパフォーマンスを発揮して、世の中に発表される製品の第一歩を形作る役目を、これからも担っていきたいと思います。


2014年10月取材

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