ケミカルウッドの端材で学生フォーミュラプロジェクトをサポート
ダイワMTでは、製造過程で出るケミカルウッド、ウレタン、発泡スチロールなどの端材の廃棄を極力抑え、リサイクルユースを推奨しています。
参照:エコロジーへの取り組み
このたび、立命館大学理工学部学生プロジェクト・内燃機関研究会が参加する「学生フォーミュラ大会」用のマシン製作で、当社の端材をご利用いただきました。そのレポートが届きましたので、ご紹介します。
立命館大学理工学部学生プロジェクト・内燃機関研究会チームSNS
Instagram: ritsumei__racing
Twitter: @ritsumei_racing
私たち内燃機関研究会は、毎年、学生フォーミュラ大会に出場しています。学生フォーミュラ大会は、学生で組織されたチームが、1年間でフォーミュラスタイルのレーシングマシンを設計・製作し、その性能と企画力、技術力などを総合的に競うものです。学生たちに「モノづくり」の機会を与えるために、1981年にアメリカで始まりました。現在はアメリカのほかイギリス、オーストラリア、イタリア、ドイツ、日本でも開催され、相互に海外遠征が行なわれるなど国際的な競技に成長しています。
自分たちの製作したマシンの善し悪しを競う大会で、単純に速さだけを競う動的審査だけでなく、製作過程やコスト面での審査といった静的審査もあります。毎年約90の大学が出場し、海外大学の参加も珍しくありません。私たちはその中で、ベスト5を目標として日々活動しています。
マシンのパーツのほとんどを自分たちで、設計製作しています。 専門的な知識が必要ですが、先代の方から受け継いだ資料を元に身につけています。毎日のように、設計と製作、活動をサポートしてくれるスポンサーの方々とのやりとりなど、大変貴重な経験をしています。
コロナ禍の影響で新歓活動がまともにできなかった本年度は深刻な部員不足となり、労働力の低下や活動資金の減少により、重要なエアロパーツの作成に必要な型を外注する余裕がありませんでした。大学内のNC工作機械で型を作製するには、切削した際に発生する粉塵が金属の様にある程度まとまることが条件でした。粉塵が舞いにくく加工精度に優れ、CFRP積層時に発生する熱に耐えるケミカルウッドを用いた型の作成を試みたいと考え調べ始めたところ、ダイワ・エム・ティの端材提供を知り問い合わせた次第です。ケミカルウッドをコンタマシンでカットする際、密度や強度が優れているため、時間がかかりましたが、実際に精度が高く、設計通りの型が完成しました。
製作したマシンで競技会に臨みましたが、残念ながら、目標としていた総合順位5位の達成には遠く及ばず、今大会の悔しさを糧に新チームではより一層尽力する所存であります。今回のご支援、誠にありがとうございました。今後とも弊チームを宜しくお願いいたします。
端材のリサイクルユースは、SDGsの観点からも有意義だと考えている当社としては、ケミカルウッドの端材を、ものづくりの挑戦に活用していただけたこと、大学生の皆さんの価値ある活動を支援できたことを、とても嬉しく思います。結果としては残念でも、さまざまな苦難の中、目標を目指してチームが一丸となりフォーミュラカーを創り上げたことは、宝物のような経験となるに違いありません。これからもますますのご活躍を祈念いたします。こちらこそ、ありがとうございました!
製造過程で出る各種素材の端材のリサイクルユースに関心をお持ちの方は、下記ページをご覧ください。
●エコロジーへの取り組み
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